「もう指に入らんけどお守りにしたいから、この指輪についてるダイヤ、ネックレスにできへん?」と、母からお願いされました。
「どんなんがいいの?こうゆうのは?」とデザインの提案をいくつか投げましたが、
「まかせるわ~」と、母らしい返答…笑
元の指輪は、シンプルな甲丸タイプのプラチナの指輪で、主体石の脇に小さなダイヤが2つ。
当時の流行した、立て爪で留められています。
小さなダイヤはゴールドの石枠でつけられた、プラチナ×ゴールドコンビのデザインでした。
60の母が使いやすいデザインでありつつ、元の婚約指輪を思い出せるように。
元のデザインをそのまま、主体石はプラチナの石枠で、小さなダイヤはゴールドの石枠にしました。
ぴったりダイヤが収まる石枠作りから始め、ネックレスを接合。
小さなダイヤは3本爪。
これも元の指輪のデザインを引き継ぎました。
そして今らしさとデイリーさも意識して、主体石は覆輪留めにし、ミルグレインをぐるっと一周。
つぶつぶが可愛らしく、母が好きそうなイメージです。
母が恥ずかしがるので、着用した写真は撮れていませんが、父と完成したネックレスを見て、にこにこ喜んでいました。
ずっと大切にしまっていた母の婚約指輪。
これからの心の支えになってくれたらいいなと、想いを込めました。